カメックス好きのポケモンブログ

2009年よりカメックスの考察をしている男(おティー)によるブログです。

【最終113位】13年間カメックスを考察した男による8世代統括記事【ポケモン剣盾】

こんにちは。カメックス好きのポケモンブログ管理人おティーです。

 

8世代も終わりですね(月並感)

 

今作でのボクは、禁止伝説環境下でのレート2000や最終100位代~200位代と

これまでのポケモンカメックス)人生で最高となる成績を残せました。

 

 

kamex.hateblo.jp

 

順位における最高実績はシーズン33。

TN『シゲルです』にて最終113位でした。

 

当たり前ですが、カメックス入り(なんなら主軸)の構築です。

 

ぶっちゃけ、シングルバトルにおいて最もカメックスを使いこなせていた

トレーナーは紛れもなくこのおティーだったかと思います。

 

そんなワケで、自称8世代で最もカメックスに厚かった(熱かった)者である私から

8世代環境におけるカメックスの結論」を全国のカメックス好き達へお伝えしようかと思います。

 

この記事を通して、カメックスというポケモンの魅力を読者の皆様にお伝えし、

現在や未来のカメックス好きトレーナーのモチベーションへ繋がれば幸いです。

 

 

S33構築。
最終日前はイベルダイナメタモンとジガルデに高確率で勝つ為
カメックスをラム(後述の型)にしたり、ザシアンのじゃれつくは石化で使ったりしてた。

 

 

 


最強だったカメックスの型(2つ)

とつげきチョッキHCベース

ミラーコートクイックターンも候補技として強い。

性格:控え目(C↑ A↓)

H252 B68 D12 C172 S4 

 

【総評】

★★★★★(100点)

レート最高実績のS26、最終順位最高実績のS33等で使用。(調整はS33より引用。)

禁止伝説2体環境ではバドザシ構築(+サンダーガエン)に対して有利になれる神。

型がバレたら弱くなるかとも思っていたが、立ち回りや技を変えれば改善出来た。

(特に襷黒バド意識のアクジェで勝てた試合は多数あった。)

 

過去に最終1位を獲ったポケモン強者2名とランクマ上で当たったが、

相手がバドザシ構築だったので、いずれも完全勝利を収めてくれている神ポケ。

そして自分のバドザシと相性抜群。バドザシキラーかつバドザシ最強の味方ポケモン

正直、この型を生み出した自分は本当に天才だと思う

今までのポケモン人生で、最高傑作の異端ポケモン

  


 

詳しめの解説

①物理AT(ダイマックス状態含む)との撃ち合いに強い。

 

数多くの物理ATの最高火力技を2耐えし、

逆にキョダイホウゲキのスリップダメージで確定2発や

1発圏内に押し込める。

(HPが3分の1になれば特性げきりゅうが発動することも忘れてはいけない。)

 

  ●物理耐久(ダイマックス時)

  特化エースバーン@命の珠 の ダイアタック(威力150)が

  42.2%~50.0%

  ●キョダイホウゲキ(威力150)のダメージ

  無降りエースバーン(ダイマックス状態、ノーマルタイプに変更中)へ

  40.0~47.4% スリップ ホウゲキの追加効果 で更に+8%

 (最高乱数切ってエースバーンの最高火力技を3発耐える)

 (スリップ、珠ダメ、激流諸々考慮でエースバーンを確2圏内)

 

  無降りウーラオス(いちげきのかた)へ

  84.0~99.4% スリップで更に+16%

 (スリップ込みで確1)

 

 

②特殊AT相手(弱点タイプ、禁伝に対しても)との撃ち合いにも強い。

  

珠持ちサンダーに対して

ダイジェット→ダイサンダーであれば対面で勝利。

ダイジェット→ダイジェット→ダイサンダーorダイウォールなら相討ち。

(ホウゲキのスリップダメージ、珠ダメがある為)

ダイサンダー2回撃つ立ち回りなら大幅な削りとS上昇させない動きが可能。

そしてスリップダメージを相手の後続に刺さるのが強い。

↑ 珠の特殊イベルタル等に対しても同様の動きが可能。

(ダイアーク2連続以外は対面で勝ちor相討ち

ダイアーク2連続であればS上昇させず削っておくことが可能)

 

  ●特殊耐久(ダイマックス時)

  特化サンダー@命の珠 の ダイジェット(威力140)

  28.2~33.3%

  同じくサンダー の ダイサンダー(威力140)

  56.5~66.7%

 (ダイジェット+ダイサンダー 最高乱数切って2発耐え)

 

  ●キョダイホウゲキ(威力150)のダメージ

  無降りサンダー(ダイマックス状態)へ

  32.7~38.5% スリップで更に+8%

  ●特性(げきりゅう)が発動すると

  48.5~57.6% スリップで更に+8% 

  (スリップ、珠ダメ、激流諸々考慮で確2)

 

 

③ザシアンに弱くないダイマAT

   

攻撃特化ザシアンの巨獣斬は高確率で2耐え。

対面で勝てる。

ワイルドボルト持ちであっても、反動ダメージ+キョダイホウゲキ

+スリップダメージ2回 でザシアンはやられるので最低でも相討ち。

 

  ●ザシアンからの攻撃

  特化ザシアン(A1段階上昇)の巨獣斬が

  42.7~50.5%

  ●キョダイホウゲキ(威力150)のダメージ

  H252降りのザシアン(実数値199)に

  43.7%~51.8% スリップで+16%

  HD特化ザシアン(一応)に

  33.2~39.2% スリップで+16%

 

 

以上、3点よりこのポケモンは相手のバドレックス(黒馬)やザシアン

その他バドザシ構築によく居るサンダーやガオガエンと言ったポケモン達へ

不利を取ることが無い。

逆に、こちらが使うザシアンや黒バドといった

ダイマックスしなくても強力なポケモンとの相性が良い。

キョダイホウゲキのスリップダメージは、

相手の耐久降りスカーフバドや襷バド、ザシアンやガオガエンのHPを削り、

こちらのバドザシを通しやすくする。

カメックスの強力さを知らない相手は、こちらのバドザシに対するケアで選出が

狭まっている状態なのでその隙を突き1.5匹以上持っていき、

残りをこちらのスカーフバド+ザシアンで掃除するのが主な戦法だった。

よって禁伝2体環境では

相手のバドザシに強いバドザシカメックス構築だったと言えるだろう。

 

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H降りラムあくび

性格:控え目(C↑ A↓)

H228 C172 S108 

 

【総評】

★★★★★(95点)

メタモンラッキーに勝てるのが強い積み特殊AT。

ラムの実は、相手のうたうやあくび、毒や麻痺を1度無効化出来るのが偉い。

残飯ジガルデへ役割が持てるのもgood。

最終200位代、最終日2桁チャレをしてきたシーズンで主に使用。

こちらのザシアンを通せないコスパorリフレク持ちのムゲンダイナ+メタモン構築

あくび+からをやぶるで破壊出来てしまう害悪殺し。

ラッキー対面、あくびを撃ってからのからをやぶるで無双状態。

からをやぶるを撃ち、ダイマックスで対応してくる相手へあくびを入れることで

弱いダイマックスの使い方を強要。

立ち回りの難易度は少々高めだが、相手の思考の裏をかきeasy win量産が出来る。

これを生み出したボクは天才でしかない。

HCチョッキベースが天才すぎてヒソカモロウなのでイルミと同じ点数にした。

 

 

詳しめの解説

  ●耐久

  同じ調整のカメックス(敵)の撃つキョダイホウゲキ(C+2)が

  D1段階ダウン状態のこのカメックス(からをやぶる状態)に

  77.0~91.3%

 

※ メタモン意識。これにより、からをやぶる後メタモンにコピーされても

相手の攻撃を確定で耐える。

ダイマックスが残っていればこちらのキョダイホウゲキで倒せる。

ダイマックス温存したければ、あくびで流すという切り返しが可能な積みアタッカー。

潮吹きがメインウェポンな為、メタモンのHPを削る動きを取っても

相手の火力を下げることが出来るのが偉すぎる。

 

  ●その他、珠ランドのダイジェットをダイマ時に高乱数2耐え

  C無降りムゲンダイナのダイマックス砲を2耐え程度の耐久力。

 

  ●すばやさ

  からをやぶる(S+2)で最速フェローチェ抜き

 

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この2つの型を思いついてから、高頻度でシーズン最終日の

2桁チャレンジへ参加出来ていたので紛れもなくガチな自信はある。

 

兎に角、8世代が終わるまでにどうしても彼らを自慢し紹介したかった。

本当に今まで戦ってくれてありがとう。

俺のプレイングが弱くて勝たせられない試合があってごめん。

 

供養。

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その他、カメックスの型評価

テンプレからをやぶる

BOXに居たのがミラコ持ちだったが、はかいこうせんあくのはどうが3枠目として多い。

某徹底攻略より調整を引用。

【総評】
★★★☆☆(65点)
カメックスが「からをやぶる」習得時に全人類が考えたカメックス

ボクも剣盾で2匹目に作ったのはこれに近い。

壁構築なら普通に強いんだろうが、他構築への参加が難しい。

冠環境でならキョダイ個体でなく雨を降らせる普通個体も有。

白いハーブというアイテムは、有利な相手を作れる訳でなく

元から完全有利な状況から超最強有利になるアイテムである。

その強さは認めるが、対面で勝てる相手や役割対象が増えないことが減点。

 

物理からをやぶる

【総評】
★★★☆☆(60点)

冠環境ではドヒドイデ、カプレヒレ、HDポリゴン2が受けにくるので

A高めのダイアースで破壊するのが強いんじゃね?という発想で作ってた。

悪くない発想ではあるが、肝心のメインウェポンの火力落ちるのがあまり良くない。

特にHBサンダーがめんどくさくなってしまうので、ステロ撒けるポケモンと組めば

もう少し結果を残せたかもしれない。可能性はあるだけに、反省。

 

鉄壁ボディプレス

【総評】
★★☆☆☆(40点~50点)

ポリゴン2ナットレイ等の勝ちにくいポケモンへ強くなれてはいるが

このままでは一発芸感が抜けていない。

ボクの使った鉄壁ボディプレスはS116降りで「こごえるかぜ」を持たせ、

ガブリアスミミッキュに刺さり偉いので50点以上寄り。

眠るやミラコで技スペを圧迫しながら一発芸要素を更に強くしている人は浅い。

「鉄壁とミラーコートで物理と特殊どっちにも強くて最強!」と考え、

中学時代に徹底攻略へ鉄壁ミラコ型の育成論投稿して、

評価2になり削除したボク並にこの型へミラコを入れるのは浅い。

 

ねむねごアッキ

【総評】

★☆☆☆☆(20点)

エースバーンがウザすぎて作った。

発想は面白いが死ぬほど弱い。

 

こうそくスピン型

これはHB 持ち物は残飯

これはHB寄りでもHCSでも使った

【総評】

★★☆☆☆(40点)

ステロが痛いポケモンが構築に居た時、使っていた。

現状のこうそくスピンを入れている型は総じて40点という印象。

ピンポイント技で技スペを消費してしまうのはやはり。。

HCベースチョッキカメに高速スピン入れて裏に襷バドとか面白かったかも。

 

HBからをやぶる

【総評】

★★★★☆(70点)

HBに厚く降ったからをやぶる型。

持ち物は残飯orカゴのみ。

技はコロコロ変更していたが、

「ねっとう/こごえるかぜ/からをやぶる/眠るor守るor欠伸」が良かった。

一見、中途半端に見えるが冠環境では割と強かった。

HBで物理に対する対面での圧力と軽いサイクル性能を持たせ、

物理受けと認識してきた相手にサイクル中に「からをやぶる」を仕掛け

削れた相手を持っていくことが狙い。

当時は回線弱者で、5回に1度接続切れの負けがあったので結果残せなかったのが残念。

 

スカーフ潮吹き

【総評】

★★☆☆☆(35点)

4世代からある古き良きスカーフ潮吹き。

最速にすれば最速ドラパルトの実数値を1だけ抜ける。

クイックターンがあるので、一見強化された型に見えるが

今の環境で使える火力ではなく、上から潮吹きを撃てるインパクトは薄い。

 

欠伸クイックターン

【総評】

★☆☆☆☆(25点)

当初は普通に強い型だったが、ラグラージがクイタン持ちながら内定したことにより

残念ながら劣化ポケモンと化してしまった哀しい型。

ラグラージとの差別化の為にキョダイマックス個体にしたり、

Sを活かした「こごえるかぜ」を持たせたがやはりラグラージが強すぎる。

何気に、初期の欠伸クイックターン型は水技がクイタンしかなく回復実持ちなので

激流のメリットが薄く「あめうけざら」で採用していた。

第5世代以降まるで活きない特性だったが、ダイマで雨降らして地味に回復出来るのが面白かった思い出深い型である。

 

HDチョッキ対面操作

【総評】

★★★☆☆(65点)

禁伝1体ダイマなしルールで使用。

次回作もダイマが無いので将来性も感じて甘めの点数。

この環境で最強だったザシアンを無償で場に繰り出す為のサイクル要因として使用。

ヒレやガモスが環境に多いこともあり、HDに厚いクイタン型は合っていた。

クイタンを散々見た相手は、ミラコを警戒しないので予想外のダメージを与えられることも良い。

ミラーコートを一発芸ではなく、サイクル下での適性を持った強い技として扱えた。

熱湯は黒バドの身代わりを壊すために波乗りに変えたりもしたが、

噛み砕くアクジェで黒バドを見たくなったりと迷走して技構成グチャグチャになった。

「波乗り/アクジェ/ミラコ/クイタン」で使っていた時が1番強かった。

 

ゴツメかみくだく

【総評】

☆☆☆☆☆(総評0点)

ゴツメ持たせて相手のザシアンを削り、黒バドは対面で物理ダイアーク撃てるし

バドザシに強くね?とか言いながら使ってちゃんと弱かった。

 

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最終シーズンの禁伝幻環境では『HDゴツメ』や『襷ミラコあくびハロカノからやぶ』

『HAチョッキカメックス』を使ってた。

あの環境でならHDゴツメが1番マシかなぁ。。流石に厳しすぎた環境だった。

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カメックスというポケモンの魅力(シングルバトル)

カメックスというポケモンは、当時小学6年生だった私をガチ対戦環境考察の沼へ陥れた元凶たるポケモンである。

と言うワケで、そんな私がシングル対戦環境でカメックスを使うにあたっての

強み・面白さをこの項で触れていく。

 

まずは種族値(基本的なステータス)をおさらいしていこう。

HP  79 攻撃83 防御100

特攻85 特防105 素早さ78 合計530

 

→火力・・・1番高い特攻でも85。4世代時ですらアタッカーとしてやっていくには火力不足。8世代は特攻種族値170のポケモンすら存在する環境。足りるわけがない。

 

→耐久・・・そこそこある。が、スイクンやカプレヒレといった更なる高耐久、高耐性持ちとの壁は厚く、再生回復技も基本的に眠るしかない。

単純な物理受けや特殊受けとして扱うと誰かの劣化となってしまう。

 

初代ポケモン+御三家ということもあり、バランス型の配分。

また、タイプも水のみの単タイプとなっている。

このような特性から、4世代の頃より器用貧乏ポケモンと称されていた。

 

つまり、シングルの対戦環境で扱うには少々難易度が高めのポケモンなのである。

 

そんなカメックスを育成し、対戦で扱ってきた私の思うこいつの強み・面白さは

カスタマイズ性能の高さになる。

すなわち、育成する型に幅のあるポケモンなので、適宜考察を重ね環境に最適解の型を選択することによって(環境へのメタとなりえる型を発掘する)

ガチ環境下でも十分に戦える可能性を秘めているのである。

 

では、何故カメックスはカスタマイズ性能が高いのか。

以下2点が主たる理由となってくるだろう。

 

①優秀な技をいくつも習得する

あくびやミラーコートといった、数値の不足を補えるような優秀な遺伝技を覚えることが出来る。

更に、世代を重ねるごとに新たな強い技をどんどん習得していっているのがこのカメックスだ。

 

 ●第4世代で使われていた強い遺伝技

 ・あくび 

 ・ミラーコート 

 ・アクアジェット 

 ・しおふき 

 ・ねこだまし

 ・くろいきり etc...

 

以下が5世代以降に追加された強い技になる。

 

 ●第5世代

 ・遺伝技の仕様変更(ミラーコートアクアジェット等の同時遺伝可能に)

 ・ドラゴンテール

 

 ●第6世代

 ・はどうだん 

 ・あくのはどう 

 ・りゅうのはどう

 ・ORASにてメガカメックス+こごえるかぜ が可能に

 

 ●第8世代

 ・からをやぶる

 ・ボディプレス

 ・クイックターン

 ・こうそくスピンの大幅強化(威力、S上昇の追加効果)

 ・キョダイホウゲキ(ダイマックス時限定) etc...

 

第5世代までは小技を活かし、器用に立ち回ることで「痒い所に手が届く」ような存在として、なんとか環境に居場所を見つけようとしていた。

それから第6世代以降の強化技(各種はどう技、からをやぶる、キョダイホウゲキ)によって、メガシンカダイマックスを活かした火力を押し付けるような動きも出来るようになる。

このような技の習得によって、カメックスというポケモンの持つ動きにも多様性が出来て強くなってきたと言えるだろう。

(具体的な例:実際にからをやぶるを使わなくても、からをやぶるを警戒させる動きを相手に取らせることによって、欠伸やミラーコート等の小技をより活かし刺せるようになった。)

 

このように、戦略に幅の広がる優秀な技の数々がカスタマイズ性能を高める要因となっている。

↑何より意表が突ける。

 

対戦で多く使われていた技についてしかここでは述べていないので、

リフレッシュ搭載メガカメックスや8世代でかみくだくやいのちのしずくを習得した件については省略する。

 

②バランス型なステータス

伝説ポケモンや600族を除いたポケモン達で分かりやすく強いポケモン

種族値やタイプに尖りがある。

 

その最たる例がナットレイだろう。

合計種族値489と低めだが、素早さが20とかなり低速であり引き換えに高めの耐久ラインを持つ。

鋼草タイプの耐性で炎技4倍と非常に痛いが、半減以下に出来るタイプが10個。

登場した5世代以降、宿り木撒いてゾンビしてる型で常に使用率上位にいる。

 

こういった尖りのあるポケモンは有利・不利な相手が分かりやすく存在する。

明確な弱点があっても、それさえ他のポケモンで補完してしまえば

残った圧倒的な強みを発揮することが出来る。

 

カメックスは逆に、単水タイプとバランス型の種族値によって

環境内で明確に役割を持てるポケモンはそれほど多くはない。

しかし、あらゆるポケモンに対し対面で立ち回れる可能性を持っている。

 

素早さ種族値78も亀にしてはやたら早く、仮にガブリアスまで意識したHB方面に回した型で扱うなら、116降りからのこごえるかぜで最速102族抜きが可能。

HDぶっぱならタイプ一致弱点技を耐えて(珠れいじゅうボルトロスの10万ボルト等)ミラーコートで返すことも可能。

4倍弱点を持たず耐久も並以上にあるので一撃でやられることは少なく、何かしらの爪痕は残しやすい。

 

バランス型の種族値だからこそ、調整に拘ることで

「あらゆる仮想敵へのメタを張りやすい」という強みが出来ると言える。

 

こういった点が、前述した優秀な技の習得と結びつき

環境にいるポケモンへのメタに繋げることが出来るのだ。

 

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人の受け売りやレンタルでも勝てればなんでもいいや~

というディアボロ思考のトレーナーにはあまり共感が出来ない話ですが・・・

ボクにとってポケモンというゲームは、自分で考察した内容すなわち過程が

直に対戦という結果に結びつくことが面白さなので、

こういったカスタマイズ性能の高いポケモンを扱うことは非常に面白いのである。

実のところ、ボクは実際に行動するより思考している時間に価値を感じる人間なのかもしれない。

 

懐かしの対戦考察サイトより

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ボクとカメックスのこれから

小学6年生の頃、ボクは頼れる相棒ポケモンについてgoogleで調べていた。

フシギバナよりも、リザードンなんかよりもずっと強いボクのカメックス

しかし、ネット上にある対戦考察サイトでカメックスの評価は低かった。

 

だから3値を学んだ。

シングルバトルの戦い方を勉強した。

カメックスで検索し出てくる動画はどれも見漁ってきた。

 

2013年秋。

メガシンカの喜びと共に2chニュース速報VIP板のポケモン総合スレに参入。

そして直ぐに住民達から香ばしいクソガキとして嫌われる。

 

カメックスが内定しないなら自●してやる!」

剣盾が発売する前、ポケモンのリストラ騒動でカメックスが内定していなかったことを知ったボクは

なんJに連日のスレ建て・印象操作目的の荒らしレスを大量に投下。

最後にこの書き込みを残しカメックスガイジと呼ばれる。

 

こういった行動の、事の発端は子供の頃に思ったこの気持ちからだった。

 

カメックスと最強になりたい。

 

そう思い始めて13年経つ。

 

ボクはまだ最強じゃない。

未だに最終2桁を取る実力がない。

 

SVでは恐らくメガシンカは無い。ダイマックスも出来ない。

カメックスを使うにあたって非常に痛い事実である。

 

そもそも、カメックスが内定するかも怪しい。

 

ボクにとってのカメックス

最早ポケモンですらなく、自分の身体の一部のようなものだった。

 

容姿は悪く、勉学にいそしまず、スポーツや芸術的な趣味なにひとつ

25歳になるまで続いてこなかったボクにとって

カメックスを使い、戦う行為は何よりも意味のあるモノなのだ。

 

仮に最終2桁を取ることが夢の実現に繋がるのであれば

ボクにとっての第8世代は苦杯でしかない。

 

しかし、今になって思い出すことは

この世代で本気でランクバトルに取り組んで来たという充実感だけだ。

 

結果を出せなかった癖にこんなこと言っていても、

8世代も最後だから綺麗ごと言いたくなってるだけだろうと思われるかもしれない。

しかし最近のボクは、夢を追うという行為において重要なことは

「実現すること」だけでなく

「より良い過程を経験すること」も含まれるのではないかと感じているのだ。

 

第8世代の自分は、何故か今までよりも真剣にポケモン対戦へ向き合えた。

何も無いニートだった期間が自然とポケモンへ向き合わせたのだろうか。

これにより、今までと違う「積み重なるもの」を感じることが出来た。

 

以前なんJで見たこの書き込みが頭に浮かんだ。

 

114 :風吹けば名無し:2019/09/08(日) 09:45:49.79 id:DqBX9Sdoa.net
なんJは早いうちに卒業しとけ
まだTwitterの方がマシ
それか趣味に時間を使え
そこには積み重ねがあり他人とのコミュニケーションの話題になる
なんJなんかやってても何も産まれないし他人との話題にも出せない
匿名掲示板が好きな奴らって「なにかやらかしても明日になればID変わって無かったことになる」のが好きだから入り浸ってるんや
どんなに失敗してもやらかしても日付が変わればID変わればはいリセット
そりゃ楽しいよな
それは「発言に責任がない」から楽しいんや
逆にTwitterとかは炎上したらずっと叩かれ続けたり粘着されるわけや
でも発言に責任が伴う分、そこにはちゃんと積み重ねがあって成長がある
人と人との繋がりがある
ハッキリ言うで
匿名掲示板には「積み重ね」が無い
毎日IDリセットして0に戻ることの繰り返し
このまま何年もやったところで何1つ成長は無い

 

今までのボクはどうだっただろうか。

 

感情に任せた粗暴な書き込みで注目を集め、その場限りの承認を得る。

いつしかポケモンをする目的は自身の夢の為ではなく、

自分が敵とみなした実体の無いモノ達と戦うことになっていた。

 

結局、「13年カメックスを考察した!」なんて数字を誇ってみても

その内の数年間は、積み重ねのない空っぽの期間だったろう。

 

第8世代、禁止伝説ポケモンで溢れかえったクソ環境。

この厳しい環境でカメックスと戦ったことによって、

ようやく俺も「からをやぶる」ことが出来た。

 

俺はもっと強くならなきゃいけない。

メガシンカがなくてもダイマックスがなくてもSVにカメックスがいなくても

俺はポケモンバトルへ本気で向き合いより良い経験を重ねる必要がある。

 

いつか来るXdayの為に。

俺はやはりカメックスを最強にする為、牙を研ぎ続けるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

自称・レスバトル最強の男でありポケモンスレの神だったボクも、

今や上司の機嫌を伺いながら手取り20万以下で暮らすサラリーマンをしている。

小学生の頃、片思いしていたあの娘はボクに「お●●」というあだ名を付けた。

そこからもじって、ポケットモンスターXの主人公におティーという名前を付けた。

今、あの娘の苗字は変わっている。

 

時の流れは残酷だ。

 

ネット社会も、以前から馴染みのある空気から遠ざかり

どんどん新しい世代が新しい空気を生み出していく。

 

俺ももうアホなことばっかりしてられないな。

 

まっとうに生きるには、時代の変化へついていかなくてはいけない。

ボクはもう、ポケモンスレの神じゃない。

総合スレのカリスマコテ、アシル・オティーラ・レオナルド様じゃないんだ。

アシル・オティーラ・レオナルドは死んだんだ。

俺が殺した。

 

これから先

ボクは自分の99%くらいは変化させ、時代へ適応し生きていくだろう。

でも残りの1%は大事に持ったまま生きていきたい。

ボクはこれからもカメックス好きのおティーだ。

 

あの頃、カメックスの育成論の投稿依頼を書いたボクへの回答は

未来の最強になったボクとカメックスから返すことにする。

 

 

 

 

この曲いいよね

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